ベルギーの検察当局が、元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランに対して禁錮2年を求刑した。国際的なコカイン密売事件に関連する資金洗浄疑惑をめぐるもので、検察はさらに10万5000ユーロの罰金も求めている。ベルギーの『BRUZZ』などによると、ナインゴランは2025年1月、南米から欧州へのコカイン密輸をめぐる大規模な捜査の一環で逮捕され、一晩身柄を拘束された。その後、犯罪組織に関連する資金の洗浄に関与した疑いで起訴され、今回、ブリュッセルの裁判所で審理が行われた。問題となっているのは、ナインゴランが数カ月にわたって受け取ったとされる10万5500ユーロだ。資金の出どころは、ベルギーで知られる犯罪者アシュラフ・セッカキの弟、ナスレディン・セッカキとされている。検察側の主張によると、ナインゴランは受け取った金銭を複数回に分けてセッカキの母親の口座に返済。その際、銀行振込の名目には実際には行われていない建設工事を記載し、資金の出どころを隠そうとしたという。検察は、携帯電話のデータなどから、同選手が資金の性質を認識していたと主張している。一方、ナインゴランは当初、セッカキに金を貸していたと説明。その後、自身の離婚に伴ってイタリアの銀行口座が凍結されていたため、逆に相手から金を借りていたと話している。また、セッカキの犯罪歴や背景については知らなかったと主張している。なお、ナインゴランはコカイン密売そのものに直接関与した疑いや、犯罪組織の構成員だった疑いをかけられているわけではない。今回問われているのは、あくまで犯罪収益とされる資金の洗浄に関する容疑だ。現在38歳のナインゴランは、ベルギー2部のパトロ・アイスデンでプレイを続けている。検察側が禁錮2年と罰金10万5000ユーロを求めるなか、弁護側は11月13日に無罪を主張する予定だ。判決は今後数週間以内に言い渡される見通しとなっている。