「人のお金だと忘れていた」高齢者から600万円盗んだ元ケアマネ、浪費やめられず借金100万円も残る

「異常だと思います」被告人は自身の犯行を振り返り、何度もこの言葉を繰り返した。自分のしたことを客観的に捉え、反省しているようにも聞こえる。しかし、法廷でのやり取りを聞いていると、どうにも言葉が軽く感じられた。「異常」という言葉で、自らの行動を片付けようとしているのではないか。そんな疑問さえ浮かんだ。だが、法廷で明らかになった被告人の金銭感覚は、たしかに理解しがたいものだった。ケアマネージャーとして出入りしていた高齢者宅から銀行の通帳などを持ち出し、約1年半にわたって計約620万円を引き出したとして、窃盗罪に問われた40代男性。10月23日、広島地裁で開かれた公判で、検察官は懲役4年を求刑し、裁判は結審した。被害者は、ケアマネージャーだった被告人を信頼していたという。その信頼を裏切った被告人は、捜査段階で「普段、被害者の世話をしてるんだから、これくらいはいいだろと思った」と供述していた。法廷では、盗んだ金を浪費し続けた生活や、犯行当時の罪悪感の乏しさが明らかになった。(裁判ライター・普通)

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