みりちゃむが『おむすび』の“最大の発見”に 生見愛瑠に続く演技派モデル出身俳優になる予感

「若手俳優の登竜門」としての側面を持ち、若い才能を発掘してきたNHK連続テレビ小説。現在放送中の『おむすび』にもブレイク必至の若手俳優が数多く出演しているが、本作最大の発見は第16週に再登場する“ルーリー”こと、瑠梨を演じるみりちゃむではないだろうか。 ギャルのバイブルでもあるファッション雑誌『egg』の元専属モデルであり、強気なキャラクターと頭の回転の速さでバラエティ番組でも活躍するみりちゃむ。個性豊かなギャルたちが登場する本作だが、彼女は唯一のリアルギャルで、オーディションによりルーリー役を射止めた。 しかし、制作統括の宇佐川隆史氏が「みりちゃむさんは、みなさんもご存知のように本物の令和ギャル。ですが、私が最終的に選んだ理由はお芝居でした」と語っているように(※)、みりちゃむが起用されたのは単にギャルだからではない。実際、ほとんど演技未経験である彼女のポテンシャルの高さに驚かされた人も多いだろう。 特に印象的だったのは、第6話で博多ギャル連合(通称:ハギャレン)を抜けようとする結(橋本環奈)に自分たちと一緒に撮ったプリクラをちらつかせ、「だったらこれ、ムスビンのおうちに送りつけちゃおっかな〜。ギャル嫌いのお父さんが見たらどうなるんやろ?」と半ば脅迫するシーン。いつも底抜けに明るいルーリーだが、その一瞬、“闇”が見えた気がした。その闇の正体は、のちに複雑な家庭環境であることが分かる。裕福だけど、愛のない家庭で育ったみりちゃむは唯一の居場所であるハギャレンを守るのに必死だったのだ。

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