被害者は人違いで刺されたか 芦屋・強殺未遂、仕事でたまたま現場に

兵庫県芦屋市の路上で16日、男性が刺された強盗殺人未遂事件で、同容疑で逮捕されたマレーシア国籍の男らが、現場近くに住む別の人物を襲撃するよう依頼されたとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。 刺された自営業の男性(35)は車のメンテナンスを依頼され現場に偶然来ていたといい、県警は、人違いで襲われた可能性があるとみている。 県警によると、逮捕されたのはいずれもマレーシア国籍のイー・テン・ホウ(58)、タン・ファン・チュン(58)の両容疑者。 2人は16日午前10時20分ごろ、芦屋市涼風町の路上で男性の腹部などを刺して重傷を負わせ、男性のスマートフォンを奪った疑いがある。 同日、大阪府警の捜査員に関西空港で身柄を確保され、県警が緊急逮捕していた。 捜査関係者によると、2人は今月中旬に入国しており、調べに「(現場近くの)住人を襲撃するよう依頼されて来日した」などと説明したという。 しかし被害男性は市外の居住で、この地域とも深い関わりもなかったとみられる。近くに住む男性に車の清掃を依頼され現場を訪れていた。清掃する姿を住人と勘違いされた可能性があるという。 県警は、2人に襲撃を依頼したり、航空券を手配したりした人物が他にいるとみて調べている。(宮坂奈津)

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