在韓米軍「99人の中国人スパイ押送記事、完全にウソ」

在韓米軍が20日、12・3戒厳当日に米軍が中国人スパイ99人を逮捕し日本に押送したというメディアの報道は「全て事実でない」という反論の立場文を出した。 在韓米軍はこの日、キム・ウンチョン在韓米軍公報官名義の立場文を出し「韓国メディアの記事に言及された米軍に対する描写と主張は完全にウソ(entirely false)」とし「在韓米軍は韓米相互防衛条約により韓半島(朝鮮半島)の安定と安全保障を維持する任務に専念している」と明らかにした。さらに、「我々は、大衆の信頼を害する恐れのある誤った情報の拡散を防止するため、責任ある報道と事実確認(ファクトチェック)を促す」とも述べた。 これは右派系メディアであるスカイデイリーが16日に報じた「[単独]選挙研修院逮捕中国人99人が在日米軍基地に押送された」という見出しの記事に対して在韓米軍が初めて出した公式立場だ。このメディアは米軍消息筋を引用して「先月3日、非常戒厳宣言当時、戒厳軍と在韓米軍が選挙研修院を急襲し、中国人スパイ99人の身柄を確保し、沖縄米軍基地に移送した」と書いた。17日には「審問の過程で中国人スパイが選挙介入疑惑を一切自白した」とも話した。 該当記事は在韓米軍はもちろん、中央選挙管理委員会・警察など関係機関が全て「根拠が全くない」と否認した「偽ニュース」だ。 中央選挙管理委員会もこの日、該当メディアと記者を公務執行妨害・名誉毀損などの疑惑でソウル警察庁に告発し、言論仲裁委員会に訂正報道も請求した。選挙管理委員会は「被告発人は選挙管理委員会の取材などを通じた正確な事実関係の確認の手続きを経ずに虚偽の事実を報道し、ユーチューブに流布した」とし、「選挙管理委員会職員は中国人スパイという汚名を着せられ、虚偽報道の釈明に莫大な時間と人材が投入され、本来の選挙管理業務を妨害されている」と明らかにした。

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