尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の拘束に反発してソウル西部地裁に乱入するなど、違法行為に及んだ尹大統領の支持者の拘束令状が大量申請された。事件時に現場で捕らえられ、拘束の岐路に立たされている容疑者の半数以上が20~30代の若者だ。 ソウル警察庁は20日、「ソウル西部地裁および憲法裁判所の内部と外部で発生した集団違法行為で計90人を現行犯逮捕し、19の警察署で捜査している」と発表した。彼らは尹大統領の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)と令状発行が行われた18日から19日にかけてソウル西部地裁に侵入し、器物を破損したりして暴れる一方、高位公職者犯罪捜査処の車を破壊した疑い(建造物侵入、特殊公務執行妨害、共用物破壊)などが持たれている。憲法裁判所前で19日に「命が惜しければ中立的な弾劾審判をしろ」と叫びながら憲法裁の塀を越えようとした3人の容疑者も警察に捕らえられた。 警察は、現行犯で逮捕した90人の容疑者の51%(46人)が20代と30代だったと発表した。半数以上が青年層だということだ。19日未明にソウル西部地裁に乱入した46人に限っても、半数を超える25人が20~30代だ。現行犯の中には3人のユーチューバーも含まれている。 警察は、彼らの大半の拘束令状を申請する方針だ。この日午後の時点で警察は、西部地裁に侵入した46人▽公捜処の車の進路を塞ぐなど、公務の執行を妨害した10人▽警察官に暴行を加えたり、西部地裁の柵を越えたりした容疑者のうち、容疑が重い10人の、66人の拘束令状を申請した。この日午前には5人が令状実質審査を受けた。警察の関係者は「基本的な原則は拘束しての捜査」だと語った。採取した資料、防犯カメラ(CCTV)の映像、事件時の放送の映像などをもとに、加担者はもちろん教唆、ほう助した者も追跡しているため、今後、捜査および拘束の対象はさらに増えるとみられる。 キム・ガユン、パン・ジュンホ記者 (お問い合わせ [email protected] )