準詐欺容疑などで佐賀南署に逮捕された元佐賀市議の容疑者(75)=同市川副町犬井道=が会長を務める南川副校区の自治会長会で、使途不明金が生じていることが20日、関係者への取材で分かった。自治会長会の通帳などは容疑者が預かり、管理していた。使途不明の総額は数百万円になるとみられ、警察に相談している。 関係者によると、容疑者が昨年12月に逮捕されて以降、自治会長会の口座を確認したところ、残金がほとんどなかった。昨年4〜10月に何度も現金が払い出されていた。通帳は容疑者が持っていたという。 自治会長会の口座には、市の補助金が入金される。関係者は「地域に還元するためのお金。あるべきはずの残高がなく、払い出しの回数もおかしい」としている。警察への被害届の提出を検討している。 容疑者は21年4月から地元自治会の会長、22年4月から南川副校区自治会長会会長を務めている。