高級すし店やスナックで全員におごる「格好つけたかった」63件・930万円分の空き巣を繰り返したか

空き巣を繰り返したとして、北九州市の71歳の男が逮捕・追送検されました。農作業で留守にしている 農家などを狙い、被害は福岡・熊本・大分で63件、930万円余りに上るとみられています。男は高級すし店で客全員におごるなどしていて「格好つけたかった」と話しているということです。 住居侵入と窃盗の疑いで逮捕・起訴されたのは、北九州市小倉北区の無職、稲垣一則被告(71)です。 稲垣被告は去年10月、熊本県和水町の76歳の女性宅に侵入し、現金およそ14万円を盗んだ疑いで逮捕・起訴され、去年7月に大分県豊後大野市の94歳の女性宅に侵入し現金およそ8000円を盗んだ疑いでも追送検されています。 警察の調べに対し当初「そのような事実は記憶にありません」と容疑を否認していましたが、その後の調べで全面的に容疑を認めたということです。 被害はおととし9月から去年10月までに福岡・熊本・大分の3県で63件、930万円余りに上るとみられていて、警察は23日、捜査を終結したと発表しました。 警察によりますと、稲垣被告は主に昼間、農作業で留守にしている農家に侵入し、タンスなどを物色して現金や商品券を盗んでいたということです。 そして、高級すし店やスナックで、居合わせた客全員におごっていたということで、多いときは1度におよそ30万円を支払うなど羽振りのよい様子を見せていたといいます。 職業を聞かれると「イチゴ農家」だと名乗り、侵入先を物色する際に使っていた軽乗用車のナンバーは「1583(いちごやさん)」だったということです。ただ、イチゴ農家の経験はないということです。 警察の調べに対し、生活保護費だけではやっていけないと考え盗みに入っていたと話す一方、すし店などでは「格好つけたかったからおごった」と話しているということです。

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