尹大統領の出席にバリケード強化した韓国憲法裁前…警察3300人配置

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が23日午後、ソウルの憲法裁判所に到着し、弾劾審判4回目の弁論に出席した。金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官も証人として出席したこの日、憲法裁判所前には尹大統領支持者が終結した。 尹大統領支持者はこの日午後に入り憲法裁判所近くで本格的に集まり、「弾劾無効」「国民が勝つ」などのスローガンを叫んだ。尹大統領を乗せた護送車が憲法裁判所に入ると近くにいた支持者らは携帯電話を取り出して動画を撮影したり太鼓を叩いたりして雰囲気を盛り上げた。 憲法裁判所から270メートルほど離れたソウル高齢者福祉センター前では午後1時から自由統一党などが主催した弾劾反対集会が開かれた。弁論が始まった午後2時基準で約2000人(警察非公式推定)が集まった。彼らは「尹大統領を釈放せよ」などの文言が書かれたプラカードを持ち太極旗と星条旗を振った。21日の回目の弁論時には警察の推定で約4000人が集まった。 警察はこの日、地下鉄3号線安国(アングク)駅から憲法裁判所へ向かう道路にバリケードを設け警備を強化した。前回の弁論時にはなかった大人の身長ほどの高さの透明バリケードも登場した。憲法裁判所正門前の4車線道路には支持者が本格的に集まる前の午前8時から機動隊のバスが壁を作った。 警察が行き先と出入証、身分証を確認して通行するようにし、あちこちで市民ともめる風景が見られた。ある中年男性は午後2時ごろ「国がこんな状況で警察に市民を防ぐ権利はない。中国人は入れるようにして韓国人は防いでいるのか」と語気を荒げた。 午後2時過ぎには警察が安国駅2番出口前で「憲法裁判所100メートル以内の区域は集会とデモが禁止されている。1人デモを主張しても2人以上集まれば集会だ」として集会申告した5番出口に移動するよう放送した。だが一部の尹大統領支持者が「そんな法律がどこにあるのか」「なぜ市民の集会を妨げるのか」と抗議した。 この日の警備に投じた警察機動隊は54個部隊3300人、車両160台だ。18日の尹大統領逮捕直後にソウル西部地裁で発生した暴力事態が再演されることを懸念し3回目の弾劾審判弁論時から憲法裁判所前の警備を強化した。 尹大統領が収監された京畿道義王(キョンギド・ウィワン)のソウル拘置所にもこの日朝から支持者が集まった。京畿道軍浦(クンポ)からきたという支持者は午前10時ごろ「大統領官邸前の集会には行ったが拘置所前は初めて来た。大統領がこうしているのに名節どころではない。旧正月には家族と一緒に来るだろう」と話した。 ソウル拘置所前にいた支持者らは尹大統領が午後に法務部の護送車に乗って出て行く姿を見て「大統領は私たちが守る」と叫んだ。高位公職者犯罪捜査処はこの日、尹大統領の内乱首謀と職権乱用権利行使妨害容疑事件を検察に送った。

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