【AFP=時事】サッカーヨーロッパリーグの試合を前にレアル・ソシエダ(スペイン)のファンがラツィオ(イタリア)の過激サポーターから襲撃を受けたとみられ、現在も2人が入院中であることが分かった。ソシエダが23日に明らかにした。 伊AGI通信は、この日ローマのスタディオ・オリンピコで行われたリーグフェーズ第7節の試合開始前に、ラツィオのウルトラス(過激サポーター)約80人がソシエダのファン約70人を襲撃したと伝えた。 ソシエダのジョキン・アペリバイ会長は、ナイフが引き抜かれたり花火が打ち上げられたりしたこの衝突で、クラブのファン9人が負傷したと明かし、「治療を受けた9人のうち、2人がまだ入院している」とスペインメディアに語った。ソシエダのファンについては、ラツィオファンがよく訪れるエリアに足を踏み入れたりしてはおらず、「冷静」だったとも付け加えた。 ラツィオは声明で、調査に全面協力していることを明らかにし、暴力への関与が確認されたファンに対して「最も厳しい措置」を取ると明言した。 報道によると、襲撃者は黒い服を着て覆面をしており、ローマの歴史的な旧市街地の中心部にあるモンティ地区に集まったソシエダのファンを殴打し、刺したとされている。爆竹や発煙筒も使用され、椅子やテーブルなどもソシエダファンに投げつけられたという。 また、警察がラツィオのウルトラスからナイフやハンマーを含む小型の凶器を押収し、数人を逮捕したとも報じられた。【翻訳編集】 AFPBB News