堺市南区の民家に侵入し、火をつけたとして、大阪府警は26日、現住建造物等放火と住居侵入の疑いで、堺市堺区の高校1年の少年(16)を逮捕した。府警によると「弁護士に任せる。何も言うことはない」と供述しているという。 火災で、現場の民家に住む中学生の女子生徒(12)が負傷した。逮捕された少年と、この家の次男(16)が同じ中学の同級生だったといい、府警が詳しい動機を調べている。 逮捕容疑は24日午前8時45分ごろ、堺市南区の民家に侵入した上、何らかの方法で火をつけ、木造2階建て延べ約240平方メートルを全焼させたとしている。 この家は両親と子供の5人暮らしで、出火当時在宅していたのは中学生の長女だけだった。長女は煙に気づき、2階から飛び降りて避難。その際に、足に打撲などの軽傷を負った。 府警によると、複数のカメラ映像をつなぎ合わせ、犯人の足取りをたどる「リレー捜査」から少年を特定した。火元の民家から煙が上がった直後、犯人とみられる男が1階の窓から逃げ出す姿が付近の防犯カメラに写っていたという。 火災後、少年の所在が分からなくなっていたが、25日夜に父親とともに府内の警察署に出頭した。