JR長野駅前で起きた男女3人殺傷事件で、容疑者の犯行前の足取りが、さらに明らかになってきました。abnは複数の防犯カメラの映像を入手。 そこには県警が公開していた容疑者の姿とよく似た人物が映っていました。 ■「目撃者いますか、目撃者!」 事件が発生したのは、22日の午後8時ごろのことでした。 こちらは、県警が公開した犯行当時の格好の矢口容疑者の画像です。 頭には白いタオルのようなものを巻いていました。 この特徴によく似た容疑者とみられる人物が、事件発生前の時間帯、複数の防犯カメラに映っていました。 犯行のおよそ2時間半前、午後5時半すぎ。容疑者の自宅からおよそ700m、徒歩で10分ほどの場所の映像です。 横断歩道を渡ってきた人物…その頭には、やはりタオルのようなものが…。 左手は、ポケットに入れているように見えます。 何かを隠し持っているのでしょうか?そして、足元には明かりがちらついています。 右手に、懐中電灯やフラッシュがついた状態のスマホを持っていたのか…?この直後の映像を、付近に設置された別の防犯カメラが捉えていました。 帰宅ラッシュの時間帯…ヘッドライトをつけた車が多く行き交う国道沿いを、容疑者とみられる人物は、(事件現場となった)長野駅に近付くカタチで歩き続けています。 このおよそ30分後、午後6時ごろ。 つまり、犯行のおよそ2時間前には、長野市役所の近くを歩いていました。 バス停の前…バスを待っている人がいます。 バスがやってきました。乗り込もうとする人、そして通行人の後ろを… これまでの防犯カメラの映像と特徴がそっくりの容疑者とみられる人物が通り過ぎていきました。 この様子が撮影された場所から犯行現場の長野駅前までは1キロほど…徒歩で最短およそ15分です。 ■防犯カメラ設置の店主 「身近な所に恐ろしい人がいたんだなと」 (Q警察が来たのはいつ?) 「金曜日、24日(事件発生2日後)ですね。データが欲しいということでうちに見えて、時間指定でコピーして持って帰った」 警察は、矢口容疑者の逮捕は防犯カメラの「リレー捜査」が大きな決め手になったとしています。 捜査関係者によりますと、とくに犯行前の足取りの捜査が鍵になったということです。