被害者、スポンサーの意向より「暴力監督」の“更生”を優先するJリーグの異常な人権感覚

「またか、と言う思いですね。僕はJリーグが始まる前年の1992年に来日し、日本のサッカーが強くなることを願って仕事をしていますが、残念ながらこの国から暴力監督がいなくなることはありません。JFA(日本サッカー協会)の判断もおかしいと思います。レベルが低過ぎるし、遅れていますよ」 溜息混じりにそう語ったのは、浦和レッズでプロサッカー選手としての生活にピリオドを打った元アルゼンチンユース代表のセルヒオ・エスクデロ(60)だ。 エスクデロが嘆くのは、2月14日にシーズンが開幕するJリーグについてである。産声を上げてから33年目を迎えた2025年、優勝争い予想よりも世間を賑わしているのが、アビスパ福岡の監督に任命された金明輝(43)の人間性と、このクラブを含む日本でまかり通る“常識”だ。

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