大阪府東大阪市の山中で男性の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された大阪市の無職大木滉斗容疑者(28)が警察に保護された場所は、和歌山県白浜町の景勝地「三段壁」周辺だったことが4日、捜査関係者への取材で分かった。府警は容疑者が男性を殺害して遺棄した後、逃走を図った可能性もあるとみて経緯を調べる。 捜査関係者によると、容疑者は1月中旬から所在不明となっていたが2月2日、三段壁周辺の路上で和歌山県警が保護。連絡を受けた府警の任意の事情聴取で、死体遺棄容疑の関与を認めたため、3日に逮捕された。 三段壁近くの施設で働く男性(60)は、崖に面する柵付近を容疑者とみられる男が2~3時間にわたりうろうろするのを目撃。大きな荷物を持っていなかったため観光客ではないと思い、柵を乗り越え身を投げるのではないかと案じて同僚に通報を依頼した。 遺体は奈良との府県境付近の山中で1月25日に見つかった。胴体から頭や手足が切り離されており、司法解剖の結果、年齢は40~50代前半で、身長は135~145センチとみられる。