岸田元首相への殺人容疑「悪質卑劣」とゴゴスマ出演弁護士「私が考えるなら」具体的な量刑も推察

国際弁護士の清原博氏(54)がTBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分)に生出演。23年4月、当時の首相だった岸田文雄氏を和歌山県の選挙遊説先で自家製爆弾を投げつけて殺人未遂罪などに問われた無職の男(25)の裁判について解説した。 事件は23年4月15日、岸田氏が衆院和歌山1区補選の応援で和歌山市雑賀崎漁港で演説した際、爆発物を投げ込んだ疑いで男が現行犯逮捕された。初公判は今月4日に行われ、翌日のこの日は検察側の証人3人の質疑が行われた。裁判日程は6日に被告人質問が行われ、10日に論告求刑、最終弁論。19日に判決が下される。 MC石井亮次(47)から「こんなにとんとん拍子に公判が進むんですね」と問われた清原氏は「これは争点が少ないですからね。被告は現行犯逮捕されていますから、どんな犯行を行ったかという外形的なことで争う余地がない。殺意があったかどうかとか、何の目的で爆発物を作ったのか。被告の内面的なことだけが争点」と話した。 また「手製の爆発物を作ったというのはあまりないので、求刑の判断は難しいが、検察側が殺意があったとしているので、岸田さんや回りの人に(対して)も殺意があるわけだから無差別テロなわけですね。選挙活動の妨害という民主主義の根幹を揺るがすと、かなり悪質・卑劣ですから、そうであるなら検察の求刑は、私が考えるなら懲役25年ぐらい」と私見を展開した。 逮捕された男は自作爆発物を投げ入れ、岸田氏にはケガはなかったが、警察官と聴衆の2人が負傷していた。男は捜査段階では一貫して黙秘。4日の初公判で弁護側は、岸田氏への殺意はなく、選挙制度に不満があって注目を浴びる目的で、男が事前に爆破実験をした際には破片の飛散もなく殺傷能力がないと考えていたため、傷害罪にとどまると主張していた。

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