弁護士に有償で多重債務者をあっせんしたとして、警視庁保安課は7日までに、弁護士法違反(非弁行為)容疑で、貸金業「中央リテール」社長の石川博紀(54)=東京都目黒区中町、広告会社社長の渡辺英一(71)=渋谷区東=両容疑者を逮捕した。 容疑を認めている。 同課はあっせんを受けた弁護士古閑孝容疑者(86)も同法違反(非弁提携)容疑で再逮捕。石川容疑者らが2017年以降、古閑容疑者ら弁護士3人に多重債務者約1200人をあっせんし、1億3000万円以上の紹介料を得たとみている。 弁護士法は弁護士資格がない人物から有償で業務のあっせんを受けることを禁じている。 同課によると、石川容疑者の会社は多重債務者が融資を申し込むと、審査に落とした上で、債務整理を提案。弁護士に紹介し、弁護士側から紹介料を受け取っていた。 逮捕容疑は23年5月~24年6月、古閑容疑者ら弁護士2人に多重債務者4人をあっせんし、紹介料として66万円を得るなどした疑い。 同課は1月、消費者金融などから多重債務者のあっせんを受けたとして、古閑容疑者を同法違反容疑で逮捕していた。