15カ所で山火事が同時進行中 チリ南部と中部に非常事態

サンティアゴ、チリ、2月10日 (AP) ― 南米チリのボリッチ大統領は2月8日、猛威を振るう山火事の脅威にさらされている同国中部と南部の2つの地域に、非常事態を宣言した。 中部ビオビオ州ニュブレと南部マウレ州のマウレに対する非常事態は、森林と農耕地の保全、家屋と人命の保護を目的とした措置で、当局が犯罪行為の可能性に対処するための夜間外出禁止令も含まれるという。 首都の大統領官邸で行われた記者会見でボリッチ大統領は、山火事発生に関与したことが判明した者は「正義の裁きを受け、20年の懲役刑に処され、さらに全人口の侮辱を受けることになる」と述べた。 地元当局によると、同国では現在15カ所で山火事が進行しており、40℃を上回る気温が悪影響を及ぼしているという。 アラウカニア州の森林火災に関連して、最近60人以上が逮捕された。バルパライソ州では昨年、1000戸を超える家屋が焼失した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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