卓球のアジア選手権女子団体決勝(カザフスタン)で日本に1―3で敗れた中国がまだまだ大揺れだ。 試合では世界ランク4位の王芸迪、同1位の大エース孫穎莎が同7位の16歳、張本美和(木下グループ)に敗戦。陳幸同も平野美宇(木下グループ)に敗れた。連戦による疲労が懸念されていた孫は、体調不良により、同大会の残り種目を棄権。帰国した。 中国にとっては歴史的敗戦となったが、とばっちりを受けたのがパリ五輪女子シングルス金メダルの陳夢だ。陳は今大会に出場しておらず、団体決勝と同時期に個人のウェイボーに海辺でリラックスする写真を投稿した。中国メディア「網易」などによると、孫の熱狂的ファンから「仲間は苦しんでいるのに旅行ですか、いいですね」「五輪金メダリストさん、試合はなんで出ないの!」などと攻撃が殺到。悪質なものは削除されているという。 一方、陳のファンも「孫選手、あなたのファンが仲間を攻撃していますよ」「ここで陳夢に試合に出ろって攻撃してる人って、中国代表に陳夢が必要ってことを言いたいの?」とかばう姿勢を見せており、コメント欄が2万件近くに膨れ上がっている。 両者をめぐっては、パリ五輪女子シングルス決勝で陳が孫を下し金メダルを獲得後、結果に不満を抱いた孫のファンが試合会場で中指を立てたり、SNS上で誹謗中傷を繰り広げ、逮捕者が出る騒ぎとなっていた。 陳にとってはとんだ災難だが、それだけ衝撃的な敗戦だったといえそうだ。