〈《悠仁さまが4月から筑波大へ》星を見る少女、姉さん団地…つくば市で多くの都市伝説が生まれ、“魔境”とまで呼ばれた意外な理由〉 から続く 1991年に起きた「『悪魔の詩』翻訳者殺人事件」。筑波大学助教授だった気鋭のイスラム学者、五十嵐一(ひとし)氏(享年44)が何者かによって学内で殺害された事件である。 五十嵐氏はイギリス人作家、サルマン・ラシュディ氏(77)の小説『悪魔の詩』の翻訳者だった。同書については、その内容がイスラム教を冒涜するものであるとして、イランの最高指導者ホメイニ師が1989年、「ラシュディ、および本の出版に関与した者たちへの死刑」を宣告していた。