不法滞在のタイ人8人に部屋を貸していたとして、茨城県警つくば、土浦、筑西、常総、境の5署と県警外事課は12日までに、入管難民法違反ほう助の疑いで、同県つくば市、不動産会社の代表取締役、女(59)と、母親で同市、同社取締役、女(82)を逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は共謀し、タイ人8人の在留期間が過ぎていることを知りながら、所有する同市のアパートに住まわせ、不法に残留するのをほう助した疑い。 同課によると、県警つくば署が2024年8月、入管難民法違反(不法滞在)の疑いで逮捕したタイ人の男の捜査を進めたところ、この男が女らが所有するアパートに住んでいたことが判明、他にも不法滞在のタイ人が住んでいる可能性があると分かった。県警は今年1月16日までに、東京出入国在留管理局と合同で同アパートを摘発、いずれも同法違反(同)の疑いで、住んでいた28~60歳のタイ人の男女8人を現行犯逮捕した。8人は19年12月ごろからアパートに住んでいたとみられる。一部の容疑者は「(女に)家賃を支払っていた」などと供述しているという。県警は同容疑で同アパートに住んでいたとみられるタイ人の女(54)も現行犯逮捕した。