ハンガリーで日本人女性を殺害した疑いで元夫が逮捕された事件を巡り、ハンガリー政府が、DV対策の改革を行うと発表しました。 ハンガリーの首都ブダペストで先月、火災があり、日本人女性が死亡しているのが見つかりました。警察は、当初、事件性はないとしていましたが、その後、アイルランド人の元夫を殺人の疑いで逮捕しました。 女性は事件前、元夫から「苦しみながら死ぬだろう」という内容の手紙を受け取り、警察に相談しましたが、取り合ってもらえなかったということです。 ハンガリーでは、警察への批判が高まり市民数百人がデモを行い、女性の自宅前には、今も追悼するためのろうそくや花が多く置かれています。 ハンガリー政府の報道官は12日、SNSで、「今回の悲劇で不足している部分が数多く見つかった」とし、対策を行うことを明らかにしました。 「DV対応の改革を始めるために、警察官に研修を義務づけ、DVにより専門的に対応できるようにすることが目的」としています。事件をめぐっては、地元警察が対応を謝罪し、幹部ら6人を懲戒処分にしています。