大田のある小学校で1年生のキム・ハヌルさん(7)を殺害した疑いが持たれている40代の女性教師に対し、警察が本格的な強制捜査に乗り出した。ハヌルさんは解剖検査の結果、鋭い凶器によって殺害されたことが分かった。 12日、大田(テジョン)警察庁によると、前日、該当女性教師A氏(48)の逮捕令状と押収捜索令状が発行された。警察はA氏の携帯電話、パソコン、病院の診療記録などを押収した後、資料を分析して計画犯行の有無と動機などを調べる予定だ。 まず加害教師A氏が学校から2キロほど離れたところで刃物を購入した点と、保育教室で一番最後に出てくる生徒を殺害したと供述した点などが計画犯罪の有無を判断するのに主要な手がかりとなるという見通しだ。 同時に、警察は2018年からうつ病を患ってきたと供述した女性教師の病院診療記録などを確保し、健康状態などを把握する方針だ。女性教師の逮捕令状は、状況を見守りながら執行することにした。令状執行後48時間以内に拘束令状を申請しなければならないが、手術を終えて回復中の女性教師の健康状態が変数になりかねない。 一方、ハヌルさんの父親のキム氏はこの日、記者会見を行い「加害教師が事前に刃物を準備したことから見て、計画殺人をしたと判断される。強力な処罰を望む」と主張した。続いて「ハヌルさんが解剖検査に同意したのも死亡原因をきちんと明らかにし、強力な処罰を求めようとしたこと」と話した。キム氏は「ハヌルでなくても、他の幼い生徒が被害者になったかもしれない」として「ハヌルは今後、大韓民国で生きていく小学生のために先に星になったと考える」と主張した。キム氏は「ハヌリ法」の必要性を繰り返し強調した。キム氏は「二度とハヌルのような不幸な子供が発生してはならない」として「政界が乗り出してほしい」と求めた。ハヌリ法は、問題教師に対する即刻分離措置などを盛り込んだ法をいう。 キム氏は学校側の不十分な対応も指摘した。また「加害教師の休職と復職過程、業務分離の過程に問題があったと考える」とし、「ハヌルの事件を防げなかった学校側関係者にも責任を問わなければならない」と話した。