特殊詐欺容疑で暴力団稲川会系の組幹部を逮捕 総本部を家宅捜索

親族を装うなどして高齢者から現金をだましとったとして、警視庁は、指定暴力団稲川会系組幹部の佐藤弘樹容疑者(39)=横浜市中区=を詐欺容疑などで逮捕し、13日発表した。 警視庁は同日、東京・六本木の同会総本部を家宅捜索した。同庁は、被害金が稲川会に流れた疑いもあるとみて調べている。 暴力団対策課によると、佐藤容疑者は別の人物と共謀し、2024年4月15日、東京都大田区の女性(83)に、おいを装って「会社でお金が必要になった」などと電話をかけ、現金計約130万円をだましとるなどした疑いがある。認否は明らかにしていない。 同課は、佐藤容疑者が、被害者から現金を受け取る「受け子」らを雇うリクルーターと、被害金を回収する役割を担っていたとみている。佐藤容疑者らによる被害総額は、今回の事件を含めて少なくとも数百万円になる可能性が高いという。(福冨旅史、三井新)

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