【毎日映画コンクール】主演俳優賞・横浜流星 藤井監督と3度目タッグで初戴冠「集大成の作品」

2024年(第79回)毎日映画コンクールの表彰式が13日、東京都目黒区のめぐろパーシモンホールで行われた。「正体」で主演俳優賞を射止めた横浜流星(28)は「藤井道人監督と出会って10年の集大成の作品。本当に幸せに思います」と喜びをかみしめた。 「正体」で受賞した横浜は黒いスーツ姿でステージに登場。毎コンは初の栄冠となり、トロフィーを手に「素敵な賞を頂き、大変光栄に思います。『正体』に携わった皆さまの力でもありますし、作品を愛してくださった皆さま、全員で獲れた賞だと思っています。心から感謝しています」と喜びを語った。 染井為人氏の同名小説が原作。日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走し、姿を変えながら潜伏する主人公を精魂注いで演じた。 藤井監督とは、長編映画では3度目のタッグ。2人で企画を立ち上げ、4、5年間話し合いを重ねて公開にたどり着いた。自身の中でも特に思い入れが強い一作。「『正体』は(藤井監督との)10年の集大成となった作品。本当にたくさんの方の心に届き、愛していただけた」と多くの観客の元へ思いが届いた喜びをかみしめた。 NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で主演を務めるなど、年々、俳優としての存在感を増している。「これからも妥協せず志を高く、映画人として映画業界を盛り上げられるよう、精進してまいります」と、映画界を背負っていく覚悟を語った。(糸賀 日向子)

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