「グリ下」の16歳少女を車で連れ回し、東北で売春させる 男2人を管理売春疑いで逮捕

大阪・道頓堀にあるグリコ看板下の遊歩道「グリ下」に出入りする少女を車で連れ回し、売春させたとして大阪府警が売春防止法違反(管理売春)などの疑いで、大阪府内に住む職業不詳の21歳と25歳の男2人を逮捕したことが13日、捜査関係者への取材で分かった。少女は男たちに「稼げる仕事がある」などと声をかけられたという。府警は2人が同様の手口で少女を集めて売春させていた可能性もあるとみて、背後関係を詳しく捜査する方針。 捜査関係者によると、2人は共謀し、昨年6月ごろ、当時16歳だった少女を車に乗せて約10日間にわたり東北地方などを連れ回し、複数回売春させた疑いが持たれている。21歳の男はドライバー、25歳の男は指示役として少女が売春で得た金を受け取っていたとみられる。 2人は出会い系サイトを用いて客を募っていたといい、府警が詳しく経緯を調べる。 グリ下を巡っては近年、未成年のたまり場と化し、飲酒や薬物使用などによるトラブルや犯罪の温床となっている。出入りする少女が買春被害に遭うケースも多発し、府警による摘発も相次いでいる。 府警は昨年1月、わいせつ目的誘拐などの容疑で「グリ下の帝王」と呼ばれた男(32)を逮捕。男は不同意性交罪などで懲役7年の実刑判決を受けた。昨秋には、グリ下に出入りしていた少女らを雑居ビルに住まわせて売春させたなどとして同法違反(管理売春)容疑などで、計7人の男が摘発された。

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