ドイツで車突入、30人負傷 アフガン国籍の男拘束

【AFP=時事】ドイツ南部ミュンヘンで13日、労働組合のデモ隊に小型車が突っ込み、30人が負傷した。警察は現場で車を運転していたアフガニスタン国籍の難民申請者の男を拘束した。 ミュンヘンのディーター・ライター市長は、複数の人が重傷を負い、「命に関わる状態」にあると述べた。 メディアは、被害者の中に子どもも含まれていると報じた。 警察は車に向けて発砲し、運転手のアフガニスタン国籍の難民申請者(24)を拘束。ドイツメディアは容疑者の男を「ファルハド・N」と特定した。 オラフ・ショルツ首相は「恐ろしい」攻撃だと非難し、厳罰を約束。記者団に「私の考えは明確だ。攻撃したこの人物には一切、慈悲をかけることはできない。彼は罰せられ、国外退去しなければならない」と語った。 ある目撃者は、車は「意図的に」突っ込んだように見えたと述べた。 独誌シュピーゲルは治安筋の情報として、男は事件前、インターネットにイスラム主義的な内容を投稿していたとみられると報じた。 男は、欧州への移民の流入がピークを迎えた2016年にドイツに到着したとされている。 当局によると、男は難民申請を拒否されたが仕事を見つけ、居住許可を得ていた。 ミュンヘンでは14日から国際安全保障会議が開かれ、J・D・バンス米副大統領やウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が参加を予定している。 ドイツでは昨年12月にも東部マクデブルクのクリスマスマーケットに車が突入する事件が発生。サウジアラビア出身の男が逮捕された。同様の事件が相次いでいることを受け、今月23日の総選挙を前に同国では移民に関する激しい議論が交わされている。【翻訳編集】 AFPBB News

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