青森県弘前市で2022年、ドラム缶の中からコンクリート詰めにされた男性の遺体が見つかり4人が逮捕された事件で、傷害致死罪に問われた内装業勝田茂被告(54)の裁判員裁判の判決が14日、名古屋地裁であった。 蛯原意裁判長は「暴行を主導した」などと非難し、懲役9年6月(求刑懲役12年)を言い渡した。 蛯原裁判長は、会社代表者という立場で従業員3人を巻き込んだと認定。「暴行は執拗(しつよう)かつ一方的で、非常に悪質」と述べた。 弁護側は「死因となる暴行には関与していない」と無罪を訴えたが、判決は、被告も暴行を加え死亡させたと判断した。 判決によると、勝田被告は内装会社の従業員3人と共謀し、15年2月6日ごろ、津市またはその周辺で、従業員だった平塚崇さん=当時(26)=に暴行。同8日ごろ死亡させた。 遺体は22年8月、ドラム缶の中にコンクリート詰めにされた状態で見つかった。共に逮捕された3人も実刑判決を受け、2人は確定、1人は最高裁に上告している。