トクリュウ指示役か、詐欺疑いで暴力団組長逮捕 福島署

匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)とみられる福島県福島市の男ら3人が「なりすまし詐欺」をしたとして逮捕された事件で、福島署は29日午前10時25分ごろ、詐欺と盗み、窃盗未遂の疑いで東京都板橋区、暴力団組長、無職の男(42)を逮捕した。同署は42歳男が事件を巡ってほかに逮捕された3人より上位の立場で、指示を出していたとみて調べている。 捜査関係者によると、男は都内に拠点を置く暴力団の組長。すでに逮捕されている福島市渡利字番匠町、飲食店経営の男(41)=詐欺、窃盗、覚醒剤取締法違反などの罪で起訴=らと面識があり、連絡を取っていた形跡があったという。同署はほかにも関わった人物がいるとみて捜査している。 逮捕容疑は、41歳男、同市御山字稲荷田、建設業の男(45)=詐欺、窃盗などの罪で起訴、郡山市の少年(15)=詐欺、盗みなどの疑いで逮捕=やほかの人物と共謀して、自治体職員や金融機関職員に成り済まし、4月16日に埼玉県飯能市の70代女性からキャッシュカードをだまし取り、ATMで現金100万円を引き出して盗んだ疑い。 同17日には東京都品川区の80代女性からキャッシュカードをだまし取り、都内のATMから現金を引き出そうとしたが引き出せず、未遂に終わった疑い。同署は42歳男の認否を明らかにしていない。

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