桐島聡元メンバーの逃走を描く 足立正生監督の映画、3月に公開

過激派「東アジア反日武装戦線『さそり』」の桐島聡元メンバーは、1974~75年の連続企業爆破事件の一つに関与したとして指名手配されていた昨年1月、神奈川県鎌倉市の入院先で本人であることを打ち明け、70歳で死亡した。その約半世紀を描いた映画「逃走」が、3月15日に公開される。 日本赤軍元メンバーで、監督と脚本を務めた足立正生さん(85)は「桐島の死に応えたかった。逃げることは、仲間の分も引き受けて闘争を続けることだったのではないか。名乗り出たのは、彼の最後の闘争宣言だったのだろう」と話す。 桐島元メンバーを演じたのは、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」などに出演し、名バイプレーヤーとして知られる古舘寛治さん。「短いシーンでも役柄を表現できる」として、足立さんが出演を依頼した。 足立さんは、安倍晋三元首相銃撃事件で逮捕された山上徹也被告(44)を描いた映画「REVOLUTION+1」でも話題に。「俺みたいな危険な監督の映画に出てくれるか分からなかったが、中身で判断してくれた」と振り返る。

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