15日、福岡県大牟田市の県道で、64歳の男性が車にはねられ死亡した事件で、警察は16日未明、ひき逃げなどの疑いで52歳の男を逮捕しました。 「人にぶつかって怖くて逃げました」などと話していて、容疑を認めています。 ◇64歳の男性が死亡現場には引きずられたような血痕 15日午前2時半ごろ、大牟田市田端町の県道789号で近くに住む古賀敏彦さん(64)が頭から血を流して倒れているのが見つかりました。 古賀さんは病院に運ばれましたがまもなく死亡が確認されました。 死亡原因は頭蓋骨骨折と脳挫傷だったということです。 警察は、現場の道路に引きずられたような血痕や古賀さんの顔や背中に傷があることなどから、ひき逃げされた可能性が高いとみて捜査していました。 ◇車の底に血痕や毛髪防犯カメラの映像などから容疑者が浮上 警察は防犯カメラの映像などから現場からおよそ3キロ離れたアパートの駐車場で、車のナンバープレートが折れ曲がり、車前方の底に血痕や毛髪が付着している軽乗用車を発見しました。 16日未明に過失運転致死と道路交通法違反の疑いで逮捕されたのは、大牟田市桜町に住む派遣社員・松藤隆宏容疑者(52)です。 取り調べに対し松藤容疑者は「軽乗用車を運転中に人にぶつかって事故を起こしたことに間違いありません」「人にぶつかったので怖くて逃げました」などと話していて、容疑を認めています。