車で自転車に追突する事故を起こし、逃げ去ったとして、金沢中署は15日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、金沢市藤江北1丁目、無職林恵太容疑者(42)を逮捕した。 逮捕容疑は同日午前3時ごろ、乗用車を運転し、同市南町の国道157号で、自転車に乗っていた市内の40代男性に追突して頭部などにけがを負わせ、救護せずに立ち去った疑い。 署によると、林容疑者と被害者の男性は、上堤町方向へ進行していた。男性は命に別条はないという。目撃情報や防犯カメラ映像から容疑者を特定した。林容疑者は「その時間、その場所を通ったことは間違いないが、事故を起こした記憶はない」と容疑を否認している。 朝刊の配達中にひき逃げを目撃し、付近の店舗に110番通報を依頼した本紙配達員男性によると、車は自転車をひいた後、加速して逃げ去ったという。男性は「『ドン』と音がして、自転車が吹っ飛んでいた。止まらずに逃げ去るとはあり得ない」と憤った。