日本で発生したSNS型投資・ロマンス詐欺で、被害金の一部が暗号資産にかえられた後の動きを日本警察が分析し、情報提供した結果、ナイジェリア国内でナイジェリア人の容疑者が逮捕されました。 警察庁によりますと、2022年から2023年にかけて岐阜県、香川県などに住む30代から80代の14人がSNS型投資・ロマンス詐欺の被害にあい、合計約1億5000万円をだましとられました。 インスタグラムやフェイスブックで宇宙飛行士や医師、軍人などを名乗るアカウントから友達申請をして、やりとりを通じて信頼させたうえ、投資や子どもの手術費用などの名目で現金を振り込ませる手口だったということです。 被害金の一部はその後、闇バイトに応募した日本人によって暗号資産にかえられていて、日本警察がその動きを分析したところ、ナイジェリア人13人の暗号資産口座に流れ着いていることを特定しました。一部は現地通貨に換金され不動産の購入などに使われていたということです。 この情報をナイジェリア警察に提供した結果、ナイジェリア国内でSNS型投資・ロマンス詐欺グループのナイジェリア人容疑者11人が逮捕されました。 警察庁は今後もSNS型投資・ロマンス詐欺グループの実態解明に向けて国際共同捜査を推進することにしています。