金の指輪の偽物をリサイクルショップに売却し、現金をだまし取ったとして、暴力団員を含む詐欺グループのメンバー5人が逮捕されました。 逮捕されたのは、札幌市豊平区に住む46歳の山口組系暴力団員の男、白石区に住む61歳の運送業の男、住所不定無職の55歳男、豊平区の37歳の会社員の男、西区の45歳のパート従業員の女の計5人です。 このうち暴力団構成員ら男4人は共謀し、2024年11月3日、室蘭市のリサイクルショップで「14金合金製リング」として偽物の指輪の買取を依頼し、現金計19万円をだまし取った詐欺の疑いがもたれています。 グループの指示役でリーダー格とみられるのが暴力団員の男で、55歳と37歳の男2人を「売却役」として偽物の指輪2個を持たせ、店で売却させていたということです。 また、暴力団員の男と61歳の男2人は45歳の女と共謀し、2024年8月31日、札幌市清田区にあるリサイクルショップに「14金製リング」として偽物の指輪の買取を依頼し、現金13万円をだまし取った疑いも持たれています。 指輪の実際の価格は1つ100円以下でした。 警察は5人の認否を明らかにしていません。 北海道内では他にも同様の手口による詐欺被害が少なくとも約30件発生し、被害総額は計400万円ほどにのぼるとみられています。 警察はだまし取った金が暴力団の資金源になっていて、さらに調べを進めるとしています。