愛媛県松山市内の会社で、共済会の会費およそ1000万円を横領した疑いで元社員の女が逮捕された事件で、この共済会では、他にも数百万円以上の不明金があることが分かりました。 業務上横領の疑いで19日に逮捕された松山市小坂の無職・芳野恵美容疑者(43)の身柄は、20日午後、松山地検へ送られました。 芳野容疑者は、勤務していた松山市内の会社で、従業員からの会費で福利厚生などを行う「共済会」の会計事務を担当していて、おととし8月から去年4月にかけ、口座からおよそ1000万円を横領した疑いが持たれています。 会社によりますと、芳野容疑者は去年4月に会社を退職していて、その引継ぎの際、不明金が見つかりましたが、本人と連絡が取れなくなったということです。 また、この共済会では他にも数百万円以上の不明金が確認されていて、警察は余罪を含め捜査する方針です。 芳野容疑者は「横領したのはせいぜい100万円くらい」と、容疑を一部否認しているということです。