テレ東 「警察密着24時」放送倫理違反を謝罪「この教訓をこれからの番組作りに生かしていきたい」

テレビ東京は20日、東京・六本木の同局で定例社長会見を行った。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に同局で23年3月の「激録・警察密着24時!!」内で放送した「鬼滅の刃」を連想させる商品に関する不正競争防止法違反の事件に放送倫理違反があったと判断されたことを謝罪した。 石川一郎社長は「我々はいろいろなことをヒヤリングでも主張して参りました。結果的に意見というかたちで放送倫理違反があったといただきました」と報告。「我々はいろいろなことを主張すると同時に改善するための措置をとって参りました。これからも引き続き進めていきたいと考えています」と述べた。「今回のこの問題で関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを率直にお詫びしたいと思います」と謝罪し、「この教訓をこれからの番組作りに生かしていきたいと考えています」とした。 長田隆専務は「しっかりと改善すべき点を改善することを引き続き注力して参りたい。今回のBPOさんの意見書の中で4つの要因を具体的にご指摘いただいた。我々自身もそういった意見をそれぞれが受け止めて、改善を形骸化しないように、しっかり根付かせていく、継続させていくことをみんなでしっかり続けて参りたい」と気を引き締めた。 同局は先月17日にBPO放送倫理検証委員会の通達を受け、「今回のBPOの意見を踏まえ、視聴者の皆様の信頼を損なうことのないよう、適正な放送への対策を講じ、再発防止に努めてまいります」と声明を発表していた。 23年3月に放送した同番組で、アニメ「鬼滅の刃」に絡む不正競争防止法違反事件を取り上げた際、4人が逮捕されたと放送したが、その後3人が不起訴になったことには言及しなかった。また、4人について「逆ギレ」や「今度は泣き落とし」といったナレーションをつける過剰な演出もあった。石川一郎社長は演出に事実誤認があったとして謝罪。番組の終了と番組担当者及び監督責任者の計2名に対して減給等の社内処分をくだしたことを発表した。

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