いわゆる「闇バイト」の募集を指示したとして逮捕されていた暴力団幹部の男の裁判が始まり、男は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。 職業安定法違反などの罪に問われているのは、指定暴力団・道仁会系組幹部の西村達哉(にしむら たつや)被告(28)です。※「西」は旧字体 起訴状などによりますと西村被告は去年10月、仲間と共謀してSNS上に「高収入の1週間バイトしたい人」などと投稿し、特殊詐欺の受け子を募集した罪などに問われています。 きょう(2月20日)の初公判で、西村被告は「全て間違っている」と起訴内容を否認し、代理人弁護士も「一切関与していない」として無罪を主張しました。 この事件を巡っては、10代の姉と弟と19歳の無職の男も逮捕され、姉弟は保護観察処分となっています。 ■検察の指摘 検察は冒頭陳述で、西村被告が特殊詐欺の受け子を集めるよう無職の男に指示し、男が交際していた姉弟の姉を通じて弟に募集させた上で、応募した熊本県内の高校生に対し秘匿性の高いアプリ「シグナル」で、「1番は突撃する仕事で、2番は金を指定された場所で受け取ったり、届けたりする仕事です」「あなたには2番の仕事をしてもらいます」などとメッセージを送信していたと指摘しました。 次回の裁判は、3月13日の予定です。