福岡県嘉麻市で2010年3月、建設会社の扉に発砲したとして、指定暴力団・太州会トップの日高博会長（76）ら8人が銃刀法違反（組織的拳銃発射）などの疑いで逮捕された事件で、県警は21日、同県田川市の太州会の本部事務所を家宅捜索した。 本部事務所には21日午前10時半ごろ、20人余りの捜査員が家宅捜索に入った。捜査員は約40分にわたって捜索し、同11時過ぎ、押収物が入ったとみられる段ボール1箱を手に事務所を出た。 事件は、10年3月25日午前0時50分ごろに発生。日高会長ら8人は、会の活動として役割分担し、嘉麻市の建設会社事務所の玄関扉に向け拳銃3発を発射するなどした疑いがある。けが人はなかった。 時効が今年3月に迫っており、県警は日高会長の指示に基づいて銃撃を実行したとみて、逮捕に踏みきった。