広島市安佐北区の住宅で住人の女性(22)と両親が男に金づちで殴られてけがをした事件で、安佐北署は21日、同区の大学生の男(22)=殺人未遂容疑で処分保留=を別の殺人未遂の疑いで再逮捕した。 再逮捕容疑は、2日午前3時ごろから3時15分ごろまでの間、同区の知人女性方で、女性の母親(55)の頭などを金づちで複数回殴った後、足をつかんで持ち上げるなどして2階のベランダから落下させて殺害しようとした疑い。また父親(53)の頭なども複数回殴り、殺害しようとした疑い。 同署は同日、知人女性に対する殺人未遂の疑いで男を現行犯逮捕。調べに対し、女性に対する殺意を認める一方、両親については「殺すつもりはなかった」と容疑を否認しているという。母親は骨盤や腕の骨折など3カ月の重傷、父親と女性は頭部打撲などのけがを負った。 捜査関係者によると、男は大学や生活面について「何もかもがうまくいかないのは女性のせいだと思った」などと供述しているという。同署は一方的に恨みを募らせて犯行に及んだとみて調べている。