「逮捕状が出ている」兵庫県警を名乗る男などからニセ電話 約1億3000万円相当の暗号資産だまし取られる 70歳の女性が被害 福岡

兵庫県警を名乗る男などからのニセ電話の話を信じ、福岡県北九州市の70歳の女性が約1億3000万円相当の暗号資産をだまし取られていたことがわかりました。 折尾警察署によりますと3月17日、北九州市八幡西区の70歳の女性の携帯電話に氏名不詳の人物から着信があり、「この電話は不正が確認されたので、2時間後に使用でき なくなる」「今から兵庫県警の方に電話を代わる」などと言われました。 そのまま兵庫県警を名乗る男に電話が代わり「大きな詐欺事件の犯人側の人間としてあなたがあがっている」などと言われ、SNSなどで検事を名乗る男などとも連絡を取るようになり、逮捕状が出ていること告げられるとともに銀行や暗号資産取引所の口座を開設するように指示されました。 女性が指示通り口座を開設し、その後、男らから「資産を監査する必要がある」などと言われたため、女性は4月9日から5月7日にかけて4回にわたり、約1億3000万円相当の暗号資産を購入して送金し、だまし取られたということです。 女性はその後、相手と連絡が取れなくなったことを不審に思い、詐欺の被害に気づいたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として捜査するとともに、 ▽「+1」や「+800」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な人は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう ▽ 警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「お金を送金させること」はありません ▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取り調べ」「資金調査」の文言が出たら、電話をすぐに切りましょう ▽SNSは、知らない人からの「友だち申請を拒否」「メッセージ受信を拒否」する設定にしておきましょう などと注意を呼びかけています。

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