逮捕された男は8年にわたり、近隣住民に暴言や騒音などの迷惑行為を繰り返していました。 記者 「道交法違反の疑いで逮捕された大堀容疑者が大阪府警の捜査員に連れられて出てきました」 逮捕されたのは、茨木市の無職・大堀睦明容疑者(63)です。 捜査関係者によりますと、大堀容疑者は今月15日、茨木市の路上に自転車を放置し、車の交通を妨げた疑いがもたれています。 これは、視聴者が撮影した犯行の様子です。自転車を押しながら車に近づく大堀容疑者。すると、自転車を倒して行く手を阻みました。車の近くで杖のようなものを振り回す様子も写っています。 撮影した人は、「これまでに何度もあった」と恐怖を語りました。 撮影した人 「いつか自分も巻き込まれるのではないか。迷惑ですし、怖いとずっと思っています」 “迷惑行為”はほかにも…。 大堀睦明 容疑者 「降りてこいと言うたら降りてこんかい。次から徐行せえよ、次から徐行せえよ!」 標的となっていたのは宅配業者の車。別の日には。 朝6時、住宅街に鳴り響いたのは軍歌です。住民が大堀容疑者に指摘すると。 大堀睦明 容疑者 「クソババア、はよ死ねよ。ひとりごとや」 近所の住民 「いま殴ろうとしましたね?」 大堀睦明 容疑者 「殴ってませ~ん」 近所の住民 「触れようとしましたね?」 大堀睦明 容疑者 「警察呼んだろか。気色悪い、終わってるなこの人。ひとりごとですよ、すべて。ばかな女やな、ひとりごと!」 なぜ迷惑行為を繰り返すのか。逮捕前、記者が大堀容疑者を直撃しました。 大堀睦明 容疑者 「小学校1年生の女の子が自転車を降りて、(近所の)信号機のない横断歩道で、(横断するのを)待っているのに(車が)止まりませんよ」 きっかけは、“近所での交通マナーの悪さ”を指摘しようとしたことだと主張しました。 大堀睦明 容疑者 「取締りを依頼したわけ。(警察は)無反応な。(だから警察を)呼ぶためにわざとやった。分かるか?」 記者 「それと大声で騒ぐことはどう関係?」 大堀睦明 容疑者 「関係あんねん。注意喚起や。(私の)取締りの依頼に対してうんともすんとも反応しない、取締りもしない。警察を呼ぶため」 大堀容疑者は警察の調べに対し、「自転車のスタンドが壊れていたから倒していただけ」などと、容疑を一部否認しているということです。