中国大使館の元書記官の男をめぐる新型コロナ給付金詐欺事件で、警視庁公安部は、元書記官が中華料理店の別の従業員の給付金詐欺を指示していた疑いで、25日にも再逮捕する方針を固めました。 公安部が再逮捕の方針を固めたのは、中国大使館の元3等書記官で、中華料理店「御膳房」を経営する徐耀華容疑者と、店の元経理担当の小島敬太容疑者です。 2人は、2020年から約2年間にわたり、従業員3人に実際の勤務日数をより少ない申告をさせ、新型コロナ給付金1600万円近くをだまし取った疑いが持たれています。 徐容疑者らは、小島容疑者の給付金についても同様にだまし取った疑いで今月逮捕されています。 徐容疑者は、1986年から89年にかけて中国大使館に勤務したあと、「御膳房」を開業し、六本木や銀座などに8店舗を展開しています。 公安部は、だまし取った金の流れを調べるなど実態解明を進める方針です。