警視庁の警察官を名乗る男などからの電話の話を信じ込み、福岡市の無職の女性が現金2100万円あまりと時価750万円相当の金をだまし取られたことがわかり、警察はニセ電話詐欺事件として調べています。 城南警察署によりますと去年11月1日に、福岡市城南区の無職女性(69)の自宅の固定電話に警視庁特殊詐欺対策係の警察官を名乗る男から「ある男をマネーロンダリングで逮捕している」「その男があなたの携帯を使ってマネーロンダリングをしており1億4000万円の被害が出ている」「あなたが容疑者となっていて捜査に協力しないと口座を止めないといけない」などと電話がありました。 話を信じた女性は男から指定された口座に現金を振り込むように指示され、去年11月6日から今年1月11日にかけて現金計2154万9450円を振り込み、だまし取られました。 さらに女性は、男から「他にお金に代わるものを持っているか」と聞かれ、男の上司を名乗る男と電話を代わり、男から「金は資産になるから一旦提出してもらう」などと言われました。 このため女性は所有していた金500グラム(時価750万円相当)を男の指示通り、自宅のポストに入れていたところ、何者かに持ち去られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに、 ▽電話でお金は、すべて詐欺!すぐに相談、110番! ▽電話の相手が、警察など公的機関等を名乗って「逮捕される」「このことは誰にも話してはいけない」は不安にさせるための脅し文句です と注意を呼びかけています。