SNSを巧みに使い、被害を拡大させたとみられます。 事務手数料を払えば「770万円が受給できる」とうたい、現金をだまし取った疑いで、男女6人が逮捕されました。 「770万円の応援金を、本日から7日後に受給する方法をお伝えします」 この言葉は全てウソでした。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、会社役員の知花俊樹容疑者(41)と小林静江容疑者(50)、千葉望容疑者(34)ら6人です。 知花容疑者らは、ことし4月、「生活困窮からの脱却」などとホームページでうたい、「770万円の応援金が受給できる」と掲示して、無職の男性(54)から1万5千円をだまし取った疑いが持たれています。 「周りのネットビジネスの多くがうそばかりなので、あなたが簡単に信用してくれないことは私も理解できます。ただし今回は本当にご安心ください」 知花容疑者(41)らは、SNSで繋がった人たちを「OUENプロジェクト」というサイトに誘導。 サイト内で動画を見せ、「日本やアメリカ、中国の約7000万人が支援者になっている」「社会制度を利用して応援金770万円が受け取れる」と謳っていました。 そして、応援金を受け取るためには、手続きの代行費用1万5000円が必要だと説明し、被害者から現金をだまし取ったということです。 知花容疑者らは、合わせて9つのサイトを運営していて、去年からことしにかけて、およそ1億3500万円の収益をあげていたとみられています。 警察は6人の認否を明らかにしていませんが、余罪を含め捜査しています。