警察官をかたる《オレオレ詐欺》急増 20代と30代の男女が被害「逮捕状を請求することも可能だ」

県内で警察官をかたる詐欺が急増中です。20代と30代の男女がそれぞれ100万円以上をだまし取られました。 高知市の30代の会社員の男性は、携帯電話に2月17日、+1で始まる番号から電話があり、ソフトバンクカスタマーセンターのタカハシを名乗る女から「あなた名義で携帯電話が不正契約されている」「身に覚えのないことであれば被害届を発行しているので福岡県警の警察官に取り次ぐ」と言われました。 身に覚えがないことを伝えると福岡県警のサトウを名乗る男が電話に替わり、「業務用」というLINEアカウントの登録を指示されました。そのアカウントではサトウを名乗る警察官からビデオ通話で「あなた名義の口座にある預金がマネーロンダリングか調査する必要がある」などと言われ指定の口座に送金するよう指示されました。 この男は制服姿で背景には福岡県警の垂れ幕のようなものが見えたということです。男性は指示に従い、ネットバンキングで一度に230万円を振り込みました。 また26日は高知市に住む20代の女性の携帯電話に、警視庁捜査二課のハシモトを名乗る男から電話があり、「あなたが資金洗浄事件の手伝いをしている」と言われました。兵庫県警を名乗る男が電話に替わり「あなた名義の楽天銀行のキャッシュカードが使用されている」「逮捕状を請求することも可能だ」などと言われました。 この女性もビデオ通話を使った手口で134万円をだまし取られました。 2025年に入って県内で発生した特殊詐欺は16件、被害総額はおよそ9144万円にのぼります。このうち警察官などをかたるオレオレ詐欺は6件、被害総額は6762万円で急増しています。

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