大学が発注する工事の入札に関し、秘密事項である資料を部外者に提供したとして、26日に逮捕された滋賀県立大学の職員の男が大津地検に送検されました。 地方独立行政法人法違反の疑いで大津地検に身柄を送られたのは、滋賀県立大学事務局財務課の職員の男・43歳です。 警察の調べによりますと男は、県から2022年の4月から県立大学に派遣されていて、おととし11月から去年3月ごろまでの間、大学施設の工事2つの入札に関し、秘密事項である資料を部外者に提供した疑いが持たれています。 男は、学内の施設を改修する工事の発注や設計などを監督する担当者だったということです。 警察は、男の認否を明らかにしていません。 警察で入札妨害なども視野に捜査を進めています。 職員の逮捕を受け、滋賀県立大学の井手慎司理事長は、「極めて遺憾であり、重く受け止めています。法人として警察に、全面的に協力するとともに、事実関係を確認のうえ、適正に対処していく」とコメントしています。