インコなどを虐待したとして、警視庁は、タクシー運転手の男(49)を動物愛護法違反と鳥獣保護法違反の疑いで書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。「懐かないからやった。愛情の裏返しだった」などと容疑を認めているという。 虐待の様子をSNSに投稿しており、同庁は男が日常的に動物虐待を繰り返していたとみて起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。 捜査関係者によると、男=川崎市=は昨年8~11月、自宅で飼育していたコザクラインコ2羽とキンカチョウ1羽のくちばしをスポイトで殴ったり、水を張った容器に沈めたりするなど虐待した疑いがある。 男は捕まえた野生のハトの首をハサミで切って殺害したなどとして、6日に同法違反容疑などで逮捕=処分保留=されている。 動物愛護団体のNPO法人「どうぶつ弁護団」は辻容疑者の逮捕を受け、「一方的かつ理不尽な暴力を加え、瀕死(ひんし)に至る様子を撮影しながらなぶり殺しにするといった態様であり、悪質極まりないもの。特に厳重な取り締まりが必要だ」とのコメントを発表している。(吉村駿)