イラン、22年抗議デモで治安部隊襲撃の男を処刑

【AFP=時事】イラン司法当局は6日、2022年の全国的な抗議デモ活動の際に治安部隊を襲撃したとして有罪判決を受けた男の死刑を執行した。 司法府の公式ニュースサイト「ミザン・オンライン」によると、メフラン・バフラミアン死刑囚は、イスファハン州セミロム市で治安部隊を乗せた車両に発砲し、隊員1人を殺害して他の隊員にけがを負わせたグループの一人とされた。 事件は2022年12月31日に発生。当時イランでは、マフサ・アミニさん(22)が服装規定違反の疑いで道徳警察に逮捕された後に死亡したことをきっかけに、全国に抗議デモが広がっていた。 裁判所はバフラミアン死刑囚が治安部隊の車両に発砲し、政府施設や職員への攻撃を扇動したとして、イスラム法上の最も重い罪「モハレベ(神への敵意)」で有罪とした。報道では「ならず者」と伝えている。 2022年の抗議行動では、治安部隊員を含む数百人が死亡し、数千人が拘束された。イラン当局はその後、抗議活動で拘束された複数の人物を裁判にかけ、死刑を執行している。 アムネスティ・インターナショナルなどの人権団体によると、イランの死刑執行数は、中国に次いで世界で2番目に多い。【翻訳編集】 AFPBB News

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