挙式キャンセルのカップルに割引や無料で写真撮影・・・「アルカディア」事業停止で広がる支援の輪

結婚式場を運営する「アルカディア」の事業停止を受け、挙式を予定していた人や取引先の関連業者を救おうと支援の輪が広がっています。 ■結婚式場が協力 北九州市小倉北区の「アートホテル小倉ニュータガワ」です。 26日夜、3月にアルカディアで挙式を予定していた夫婦が、仕事終わりに相談に訪れたといいます。 アートホテル小倉ニュータガワ 田原采さん 「けっこう2人自身は気持ちを切り替えて前向きな印象ではあったんですけど、どうしても心の中では騙されたじゃないですけど、やるせない気持ちでお越しになっておりまして。でも終わったことは仕方ない、来月みなさんも準備して楽しみに待ってくれているから私たちもがんばりますというところで、お越しになってご決定いただいた形になります」 その場で3月の挙式を同じ日に実施することに決まりました。 アートホテル小倉ニュータガワ 田原采さん 「打ち合わせがお済みのお花の飾り付けや、司会者さんとも打ち合わせがお済みとのことだったので、あとはゲストのみなさんのお時間とかも変えずに、場所だけが変わりましたよという形でご案内できるように対応させていただいております」 さらに、アルカディアに支払い済みだった手付金の分は、料金から割引くということです。 そして、アルカディアの従業員についても。 アートホテル小倉ニュータガワ 田原采さん 「ぜひ従業員の方もこちらの方にお越しいただいて、それこそ打ち合わせとかも進められたお客様をそのまま担当もっていただけたら、こちらとしてもうれしいと思っておりますので、みなさま一度こちらの方でご協力できたらと思っておりますので、なにかあればご連絡いただけたら大変うれしく思います」 ■ブライダル協会は相談窓口を設置 北九州市内の結婚式場やホテルで構成される「NPO法人北九州ブライダル協会」も26日夜、臨時理事会を開きました。 NPO法人 北九州ブライダル協会 花田典久 理事長 「みなさんできるだけ協力していただけたら、スピード感をもってしてもらえたら本当に助かります」 臨時理事会では協会内に相談窓口を設置し、空いている式場を随時、紹介していくことを決定。 また、そこで式を挙げる場合、アルカディアに支払っていた手付金10万円を割引することや、すでに決まっていたカメラマンや衣装などの取引業者についてもほかの式場で受け入れることも決めました。

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