【独自】滋賀・琵琶湖バラバラ殺人 容疑の男「やっていない」 服役中の面会で関与否定

滋賀県近江八幡市などの琵琶湖で2008年、職業不詳川本秀行さん=当時(39)、野洲市=の切断遺体が見つかった事件で、殺人の疑いで逮捕された杠共芳(ゆずりは・ともよし)容疑者(74)が、別の殺人事件で服役中に支援者との面会に対して、今回の事件への関与を否定していたことが28日、分かった。滋賀県警捜査本部(近江八幡署)は、容疑者の認否について明らかにしていない。 県警は同日、杠容疑者を送検した。 杠容疑者は18年、別の知人男性を殺害し、遺体を切断した上で、滋賀県草津市の排水路に捨てるなどしたとして県警に逮捕された。殺人などの罪に問われ、19年に大津地裁で懲役25年の判決を受け、21年に最高裁で確定している。 杠容疑者は岡山刑務所(岡山市)に服役していて、川本さんの事件で今月27日に逮捕された。服役中に複数回にわたって面会した支援者によると、容疑者は18年の事件当時、捜査員から川本さんの事件について関与を問われたことがあると明かし、「やっていない」と明確に否定した、と説明したという。 一方、捜査本部は、杠容疑者の認否や供述を明らかにしておらず、慎重に経緯を調べている。逮捕容疑は08年5月中旬ごろ、滋賀県内または周辺で、川本さんの首を圧迫して窒息死させた疑い。 捜査本部によると、近江八幡市や東近江市、草津市の琵琶湖岸など6カ所で08年5〜6月、切断された手足や頭などが相次いで見つかった。発見から10年後の18年11月、DNA鑑定などから、遺体の身元を川本さんと特定していた。

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