ミャンマー東部で発見の日本人男性 「帰国を望んでいる」と武装勢力

特殊詐欺の拠点が置かれてきたミャンマー東部で発見された日本人男性を巡り、男性を保護した現地の少数民族武装勢力「カレン国境警備隊(BGF)」の幹部は1日、朝日新聞の取材に「男性は日本への帰国を望んでいる」と明かした。当初男性は「帰りたくない」と話していたが、現在は「早く日本に帰してほしい」と語っているという。 BGFは1日までに男性の聴取を終えたという。その結果、男性は36歳と判明。足取りについては、昨年、中東ドバイで働いていたが4カ月でやめ、中国人の知人を頼り、1月中旬にタイ経由でミャンマー東部ミャワディに陸路で入国。その後「パソコン関連」の仕事をしていたという。特殊詐欺に関わっていたかどうかははっきりしていないが、幹部は、男性は「人身売買の被害者ではなく、自発的にミャンマーに来たようだ」と説明した。 BGFは先月26日夜、中国系犯罪組織の拠点などが置かれてきたミャンマー東部シュエコッコ周辺の屋外で男性を発見。身柄は1日午後にミャンマー当局に引き渡されたといい、今後タイ経由で日本に送還されるとみられる。 また、この男性を巡っては、北海道警から窃盗容疑で逮捕状が出ていたことも日本の捜査関係者への取材でわかった。(ヤンゴン=笠原真)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加